'19/8/20 (Tue)

２０１７年１２月、二男のダイが生まれた。

生後２日目に新生児室から新生児集中治療室に移され、早くも入院することになった。

赤ちゃんには母乳が必要なのだが、妻のリエは自分の胸にしこりがある事に気付いた。

授乳期のしこりは別段不思議なものではない。

乳腺炎という痛みを伴うしこりが出来たりするからだ。

長男のエビが生まれた時はこういったしこりが出来たのだが、今回はそれとは違うようだというのである。

痛みがないというのだ。

はじめは不思議に思っていたことが日が経つにつれ、それが不安へと変わっていった。

妻の不安がピークに達した時、１カ月後に予約してあった乳腺科の予約をキャンセルして、

何時間待ちになるか分からない予約無しの当日受診に変更して乳腺科を受診した。

そして、何回かの検査を経て乳がんの診断が下ったのである。

４０年も生きていない妻にとっては想像を絶するものであったろう。

人生には上り坂、下り坂、そして、まさかという坂があると人は言う。

わが家族はそのまさかに出くわした。