クチナシの花
'18/6/8 (Fri)
治療院のシャッターを開けると、甘く濃厚な香りが僕の鼻を包み、二輪の小さな白い花が目を奪い、心に驚きと喜びを与え、その感動でわずか数秒の間僕の動きが止まった。
5年前、花と蕾をイモ虫に全て食べられてしまった。
食べているのは知っていたが、これも自然界の普通の出来事と思い、放っておいた。
以降、翌年から蕾が出来ず勿論花も咲かず葉だけとなってしまった。
イモ虫を恨んだ。
それが今年5年ぶりに咲いたのだ。
いつかまた咲くだろうなどと思ってもいなく、ただ緑の葉を見ると、生きているのだなぁと思い、枯れてしまわないようにと水をあげていた。
続けていればこんな事も起こることがあるということを実感した。
この体験が僕に何を与えたか、または何も与えなかったかは後々わかることなのだろうと思います。