治療について思うこと ①
'18/1/16 (Tue)
先日の朝日新聞なのですが、都市を離れ「野生」に飛び込む、というテーマで書かれた記事がありました。
興味を引いたので読んでみるとこんな事が書かれていました。
自然に近い生活を求める人が増えている
合理性が優先される都市生活に不安を感じて都市から標高約650mの山間部に引っ越した25才男性の狩猟や農業での生活、田舎暮らしが体験できる施設をNPO法人で立ち上げて運営しているという話
山へ行く事で学問に必要な「直感力」が鍛えられる
都市よりも自然な環境に身を置く方が人間は豊かな情報を得られるという説、都市では特定の機能がある人工物に囲まれてそれらに行動が規定されるため思考もパターン化されがちになるが、自然界では同じ場所にいても人によって得る情報が違いこういった条件のもとでこそ意味のある創発が起こる
非合理性や野生が見直されているのだが、これは成長型経済が行き詰まり環境問題も拡大してこのままでは未来も暗いと感じ別の生き方を探すのは当然であるという事
成果や効率を求める都市的な思考や環境から一旦距離を置き自然の中で五感や、身体性を問い直す事が新たな発想や可能性を探る道にもつながる
便利さを追求して行く現代社会や科学技術の行き着く先は人間の思考停止ではないかと思ってしまいます。
ところで、10年も前の話になるのですが、敬愛している先生から治療とは関係ない打ち込めることを何でもいいからやりなさいと言われました。
先生は茶道をやっていました。
僕はサーフィンをやってました。
その後、僕はランニングを始め、フルマラソンに至り、登山も始めました。
海、山、平地を動き回ることになりました。
身体を動かすことばかりじゃないかと思うかもしれませんが、読書や映画鑑賞もしていました。
さてさて、ブログのタイトルとはかなり脱線、というか始めからレールに乗ってないような感じですが、そろそろ本題について書いていこうと思います。
治療をしていると、驚きや発見に心が踊るのです。
僕は患者さんをどう治療したら治るのかだいたい分かります。
治る治療法を施すことができます。
しかしながら、そういう治療法を分かっていても、それでは治らない患者さんがたまに来るのです。
また、どこへ行っても治らなかったという患者さんもたまに来ます。
そういった患者さんを治療して少しでも良くなって表情が明るく笑顔になっていくのを見ることが僕にとっての仕事のやりがいなのです。
少し話が脱線しましたが、それでは治らない患者さんの場合どうするのかという事を書きたいと思いますが、それは次回にしたいと思います。