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初マラソン

'13/3/26 (Tue)

2011/10/10  41歳と6カ月、ランニングを始めた。

 

2013/ 3/24  42歳と11カ月、フルマラソンを完走した。

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2/24からのこの1カ月はかなりのストレスを背負った状態でした。

 

練習不足に加え、右脚のコンディション不良と不安要素は十二分にあるものの自信などはかけらもないのです。

 

それでもなんとか2/17以降はちょっと明るい兆しが見えてきました。

 

というのは、前2週間の休養とメンテナンス、セルフマッサージとストレッチで意外に盲点だったある筋肉のコリをとり、さらに整体を受けて骨格の歪みをとり、〆は自分で鍼とお灸。

 

これらで右脚の状態がずいぶんと良くなりました。

 

しかしながら、前日の土曜日の仕事は死ぬほど忙しく、結句右脚の張りが戻ってしまったのです。

 

 

ちなみにうちの治療院は死ぬほど忙しい時と、自殺を考えるくらい暇な時があります。

 

今こうしてブログを書けている状況はまさに後者の方ですが、ブログのことを考えているので、自殺は考えません。

 

 

レース前夜は、興奮して3時間も眠れませんでした。

 

しかし余裕を持って起きたので、最後の鍼治療ができました。

 

走る前に鍼をしておくとかなり効果があるのは今まで何度も経験していることであります。

 

 

会場は茨城県古河市というところで、JR上野駅から宇都宮線で1時間ほどのところです。

 

車内は乗客の50%くらいがランナーで占められていました。

 

スタート2時間前には朝食を済ますので、普段は摂らない朝食をこの日は車内で摂りました。

 

朝食は昨夜買いそろえた物ですが、大福を買い忘れていました。

 

ガーン!

 

どうも僕には走る前はあんこが合うようなのです。

 

しかも、あんぱんではなく大福がいいようなのです。

 

ないものはどうしようもないので、仕方なくカロリーメイトとクリーム玄米ブランみたいなもののプライベートブランドバージョンを食べました。

 

そして、レース30分前にもアミノ酸とエネルギーゼリーを補給しておくのです。

 

 

この大会は古河はなももマラソンというレースで今回が記念すべき第1回です。

 

レースが始まり、僕がスタートラインを通過するまで2、3分かかりました。

 

そしてそこには谷川真理さんがみんなを応援していました。

 

先月横浜のハーフマラソンに出た時は、5、6分かかったので今回はまずまずの位置だったと思います。

 

 

この日のいでたちは、UAのTシャツとベスト、ASICSのアームウォーマー、この内側にはエネルギーゼリーと塩飴を左右それぞれに忍ばせてあります。

 

下は、Mont−bellのアンダー、CWXのランニングタイツ、この内側にもエネルギーゼリーを一つ忍ばせ、そしてTABIOのソックス、BROOKSのシューズです。

 

 

スタートして10km、やはりこの1カ月感じていた右足の張りを感じました。

 

ヤバイ・・・

 

やっぱりそうか・・・

 

頼むから走り切らせてくれと祈りました。

 

この抱えた爆弾が爆発したら走りをやめて歩くことなるので、目標の4時間切りは次回の目標となり、今回の目標はとりあえず完走ということになるのです。

 

恐る恐るの走りが続き、給水所で水分を補給し、1時間経過したところで梅味のゼリーを食べエネルギーを補給し、15km地点で塩飴でミネラルを補給しました。

 

 

しばらくすると今度は胃に異変を感じました。

 

お腹からタプタプ音がするのです。

 

それほど給水所でも口を潤す程度の水分しか摂ってないので、胃に水があるとはどうしても考えられなく、隣のランナーか?とも思いましたが、隣のランナーのお腹の音が聞こえるなどというバカな話はないと冷静に考えると、やはり自分のお腹の音なのです。

 

あっ!、さっきの塩飴だ!、と思いました。

 

ゼリーやらを買いに行ったときショップの店員さんに2つある塩飴はどちらにしますか?と問われ、決めかねていると、塩分の多い方はこっちですね、と言われ多い方を手にとった記憶が蘇ってきました。

 

そんないきさつがあったのですが、その2つの塩分の違いが問題なのではなく、塩飴自体を摂ったことに問題があったのです。

 

胃の中の塩分濃度が高くなり、体内のリンパが胃に逆流しているのだと思いました、というかそれしか考えられないのです。

 

まずい・・・

 

下痢するかも・・・

 

 

ひとまずお腹が痛くなるとかいったことはなく、いつの間にかタプタプ音もなくなり、とりあえず吸収されたんだなと思い安心しました。

 

しかししばらくすると、今度は冷や汗のような脂汗のような変な汗が出てきたのです。

 

とたんにペースが落ち、どんどん周りのランナーに抜かれていくのです。

 

そうか!、この変な汗はさっきのタプタプだ!、と思いました。

 

さっきは胃内、今度は体内(医学的に胃内は体外なのである)の塩分濃度が上がり過ぎ、どんどん汗として排泄しているのだと思いました。

 

ペースが落ちたことより、自分の体が心配になりました。

 

どうなっちゃうんだろう・・・

 

しかし、20kmも走ってこれだけ冷静に考えられているので頭は大丈夫だと確信しました。

 

 

だいたい2時間が経過したのでまたまたゼリーでエネルギーの補給です。

 

そして給水所では、スポーツドリンクではなく水の補給です。

 

もう塩はいらない!

 

 

そう、もう塩はいらないのですが、左腕のウォーマーの中にはなんともう一つ塩飴が・・・

 

当初の計画では30km地点で補給の予定だったのです。

 

さっきいっぱい汗かいたしなぁ、ひょっとしたら逆に足りなくなってるかもなぁ・・・

 

子供の頃から食べ物を残してはいけません、と教えられ育った僕は暗示でもかけられたかのように塩飴を口に放り込んでいました。

 

その後すぐにイヤな予感がし、すかさず塩飴を吐き出しました。

 

暗示から解放され、正気に戻りました。

 

 

30km過ぎになるとコースの端っこを歩いている人が増えてきました。

 

僕も30〜42.195kmという未知の世界の中でもあり、歩きたいくらいの苦しさの中にいました。

 

歩いている人を見ると、歩いたら楽だろうなぁと思ったりもしましたが、練習の皇居ランで歩いた時のことを考えたら今はとても歩くことなど出来ないと思いました。

 

皇居ランでは右脚の痛みが限界で苦汁の思いで歩きましたが、今歩いたら単なる根性無しです。

 

周りの歩いている人だって歩きたくて歩いているのではないのでしょう。

 

本当は走りたいのだと思いました。

 

マラソンは自分との戦いだということを身をもって感じた瞬間でした。

 

 

前半と較べるとかなりペースは落ちましたが、今のペースでいけたら4時間切りが実現しそうだと思えてきました。

 

3時間を経過する少し前にタイツの中に忍ばせた最後のゼリーでエネルギーを補給しました。

 

これは前の2つとは違い、カフェイン入りの頭がシャキッとする覚醒作用のあるゼリーです。

 

カフェインを効かすために3日前からコーヒー断ちまでしました。

 

そしていざ口内に注入すると、まずっ!、あまりのまずさに驚きです。

 

ショップで味見した時は爽やかな感じだったのに今は全然違う味で、不気味に感じつつも完食。

 

 

35kmくらいだったしょうか、突然右脚の違和感が無くなりました。

 

ちょっとペースを上げてみようかと思い、実際そのようにしてみると意外やまだまだ走れるのでした。

 

38kmあたりからは追い抜くくらいになっていました。

 

苦しいには苦しいのですが、思ったほど疲れを感じていなかったのはエネルギーの補給がうまくいってたのかもしれません。

 

レースもほぼ終わる40km地点のタイムは、3h41’です。

 

ペースも全く落ちません、むしろ上がっているのです。

 

4時間切りの目標達成は間違いないと思いつつも油断は出来ない、前半のことを思うと何が起こるか分からないのがフルマラソンだということを噛みしめ走り続けました。

 

運動公園に戻ってくると、またまた谷川真理さんがみんなを励ましてました。

 

そして陸上競技場に入りトラックを3/4周ほど走ってGOALを迎えました。

 

 

地面に腰を下ろした時、自分に感動しました。

 

ものすごく感動しました。

 

そして、有森裕子選手の名言が頭をよぎりました。

 

『 自分で自分を褒めてあげたい 』

 

大袈裟に思うかもしれませんが、僕もそんな気持ちになりました。

 

フルマラソンを走りきってこその味わいだと思いました。

 

これからしばらくは楽しく皇居ランできそうです。

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